コラム

水を飲むメリット【人間の体と水の関係】水と健康・美容

私たち人間は水の中で誕生した生物であり、体のほとんどが水でできている、水とは切っても切れない深い関係にあります。
体内から水分が不足すると様々な健康障害を引き起こし、水分が20%失われると生命維持が困難になるとされているように、水を飲むことは生きるため、また健康に過ごすために不可欠なことです。

そこで人間と水の関係について知り、水を飲むメリット、毎日を健康に過ごせるヒントを探っていきます。

人間の生命に不可欠な「水」

人間の体のほとんどは「水」でできています。「水」は体内で細胞内液、細胞外液として存在しており、体内からなくなってしまうと生命を維持することはできません。
それでは、具体的に私たちの体内にはどれくらいの水を含んでいるのでしょうか?

人間の体はほとんど水でできている

男女別、年齢別の体重に占める割合は次のようになります。

●男女別
成人男性 約60%
成人女性 約48%

一般的に男性より女性のほうが脂肪が多いため、水分は少なくなります。
体重70kgの成人男性は、約42リットルの水を体内に蓄えていることになります。

●年齢別
胎児  約90%
新生児 約75%
子ども 約70%
成人  約60~65%
老人  約50~55%

子どもから成人へと成長するにしたがって、生きるために必要な脂肪がついてくると、その脂肪分だけ水の割合が少なくなっていきます。
そして成人から老人へと年齢を重ねると、筋肉が衰えるのと同様に、細胞内の水分が減っていき水の割合が少なくなっていくのです。

体内で「水」はどんな役割を果たしているのか

人間の体内にある「水」は約60%で、「水」は大きく細胞内液、細胞外液に分かれ、体液としてそれぞれ健康維持、生命維持のために働いています。では、これらの「水」はどんな役割を果たしているのでしょうか。

細胞内液(体内水分の約70%)

細胞内液は体内水分の約70%を占め、100億個を超える細胞の中に存在し、筋肉や臓器、皮ふ組織を構成する要素となっています。
特に筋肉は多くの水分を含んでおり、組織水含率は約75%、一方、脂肪の組織水含率は約20%程度です。ということは、運動することで余分な脂肪を減らし筋肉量を増やすと体内で維持できる水分量も増え、健康な体づくりに大いに役立つといえるのです。

細胞外液(体内水分の約30%)

細胞外液は体内水分の約30%にあたり、細胞と細胞の間に存在し血液や細胞間液、リンパ液などが含まれています。

私たちが飲料水などで摂取した水分は、腸から吸収され細胞外液になり、全身をたえず循環して生命を維持する様々な働きをしています。
①栄養素や老廃物の運搬
血液やリンパ液が全身に酸素や栄養分を届け、老廃物(体内のゴミ)を尿として排泄する
②体温調節
体温が上がったときには皮膚への血液の循環を増やし、汗を出して熱を逃がし体温を一定に保つ
③環境維持
摂取した栄養素が水に溶けた状態で消化・吸収され、新陳代謝がスムーズに行われるよう体液の性状を一定に保つ

1日に必要な水分量はどれくらい?

体内を循環して人間の生命を維持している「水」。
それでは私たちは1日にどれくらいの水を飲む必要があるのでしょうか。

水分摂取量と水分排出のサイクル

人間の体は常に一定量の水を保つことでバランスを取っています。
一般的な摂取量として2.5Lの水分を体内に取り込み、また2.5Lの水分を体外に排出しており、その内訳は次のようになっています。

●体に入る水の量:2.5L
飲み水:1.2L
食事 :1.0L
代謝水: 0.3L(摂取した糖質やたんぱく質、脂質からエネルギーになる時に
発生する体内で作られる水)

●体から出ていく水の量:2.5L
排尿・便:1.5L
汗   :0.5L
呼気  :0.5L

人間の体に必要な水の量

体内水分のバランスを保つために、飲み水として体内に必要な水の量は、1日に約1.2Lです。

しかし、状況によってはこの量は変わります。忙しかったり体調不良などで食事を取れていない、エアコンで乾燥し自然と体から水分を失ってしまった、運動をしてたくさん汗をかいたなど、知らぬ間に脱水状態になっているかもしれません。

体内の水の循環機能を保つために、ふだんから自身の体の水分を注意深く観察し、こまめに水分補給することは、健康に過ごす基本といえるでしょう。

毎日の生活に取り入れたい、水を飲むタイミング

1日に必要な水(約1.2L)を補給するには、なるべく時間帯を分けてこまめに水分補給を行うのが理想とされています。体内の水分不足は、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞といった健康障害のリスク要因となります。健康に過ごすために、コップ1杯(150~250ml)の量を1日に6~8回に分けて水を飲むことを心がけましょう。

生活の中の水を飲むタイミング

●起床時
眠っている間に汗などで水分を失っているので、朝一番の水分補給は大切です。また胃腸などの内蔵機能を目覚めさせ、自然な便意が誘発されます。

●入浴前後
入浴中、特に浴槽につかった時は約800mlの水分が失われることもあるといわれています。入浴時間や温度に合わせた水分補給が大切です。また半身浴やサウナでは思った以上の水分不足の危険性があるので、入浴中に水を飲むことも必要です。

●運動前後
運動中は汗などで通常よりも体内の水分を失う量が多くなり、熱中症になりがちです。短時間で大量に汗をかいた時は運動中でも水分補給をしましょう。

●就寝時
就寝前に水を飲むと、寝ている間に皮膚や呼吸を通して失われる水分や血液中のミネラル濃度上昇の予防になります。ただし、就寝直前の水分の取り過ぎは夜間の尿意で睡眠の質を悪化させることもあります。飲む量はコップ1杯程度を目安にしましょう。

これらのタイミング以外にも、「のどが渇いた」と感じたらすぐに水を飲むことが大切です。


※参照webサイト
サントリーのエコ活 水大辞典
厚生労働省 「健康のため水を飲もう」推進運動
全国健康保険協会 体の水のはたらき
大塚製薬 身体と水分

水分補給におすすめの天然水

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